文章でお金を稼いで生活してみた。
ここ1年半弱、文章でお金を稼いで生きてみました。
昨年の5月頃から、今年の10月頃まで、収入はほぼライティングのみ。
現在は、音楽のインストラクターの仕事も始めたので、やや収入の内訳が変わってしまっています。
今回はライターになりたいって人や、文章でお金を稼いでみたいと言う人にむけて、僕のライター生活を紹介しようと思います。
ライターで生活しようと思った理由
文筆業に憧れがあった訳でも、文章を書くのが上手だったからでもありません。
ただ、在宅ワークであれば、自分の好きなように時間が使えるなーと思ったので、そうしてみました。
実際に、生活リズムは自分で勝手に決めています。徹夜で映画を見たりゲームをしたりしても、締切さえ守れば問題ないのです。
どうやってライターになったのか
atsohoと言うサイトで、未経験可の仕事を探しました。
僕が始めた1年半前より、少し求人が減っている様な気がしますが、それでも沢山あります。ただし低賃金なので注意(詳しくは後述)。
ライター生活のメリット・デメリット
ライターで食べていくことのメリットは、まず時間が自由に使える事。
そして、特別なスキルや機材が必要ない=パソコンとネットの環境さえあれば初期投資がゼロで済むことです。また、頑張りようによっては、普通のアルバイトをするより、収入が良くなる可能性があるということも魅力と言えば、魅力。
デメリット、というか辛い事は沢山あります。現在進行形で腰が痛いです。
僕にとって一番大きなデメリットは、生活が安定しないこと、ちょっと気を抜くとすぐ収入が落ちることでした。なんせ飽きっぽい性格なので、ちょくちょくサボりたくなるんですよね……。
自分の収入や生活を自分自身で管理しなきゃいけないのも、人によっては大変だと思います。
そういえば、文章の書きすぎで腱鞘炎になったこともありました。でもそれはライターの仕事に加え、趣味で小説を書きながら、大学院の論文を書いていたせいだと思います。
僕の生活
自分の収入で暮らしている勤労学生と比べたら、僕は多分かなり楽な生活をしているでしょう。
結構好きに飲み食いしているし、休日は遊びに出かけています。友達(学生)から、「ちょっと今日、飯食いにいこうよ」と誘われても「じゃあ、二時間後に駅集合」と返すことができています。
僕は趣味で音楽や演劇をやっているのですが、仕事が原因で演奏会や公演、あるいは練習に出られないと言うことは今の所一度もありません。
僕が請け負っている仕事(というか、ネットで未経験者が受けられるのはほとんど)は「一文字当たり○円」という計算でお金が支払われます。僕が一日にかける文章の量は最大で三万文字。情報収集したりしていることを考えれば、平均すれば一日一万字程度でしょうか。毎日仕事しているわけでなく、一日おきとか、下手したら一週間に一度しか仕事しないなんて時もありました。最近は、コンスタントに毎日文章を書いています。その方が身体が圧倒的に楽です。
月々の収入は10万円ほど。多分もうちょっと頑張れば月20万位までは稼ぐことが出来ると思います。
僕の趣味がほとんどお金がかからないことや、もともと物欲が薄く少食であるということもありなんとか生活が成り立っています。
(もっとも、学生だから年金などの支出が抑えられているので、卒業したら本腰入れて稼がないと生活が成り立たないでしょう)
「空いた時間でお小遣い稼ぎ」なんて、幻想だ!
最近はクラウドソージングも活発になってきて、「ちょっと在宅ライターでお小遣い稼いじゃおっかしら」「ライターのバイトをしてみたい」なんていう主婦/主夫あるいは学生の方もいるかもしれません。悪い事は言いません、止めた方がいいです。
誰でも簡単に出来るなんてうたい文句ですが、あれは性格というかある種の才能がものをいう世界です。僕は才能が無いのでとても苦労しています。
長くなりそうなので詳しく別の記事にまとめようと思うのですが、在宅のライターに必要な才能は次の3つです。
- 淡々し、かつ報われ無い作業が苦にならない才能
- 素早く情報を収集する才能
- コミュニケーション能力
特に重要なのが、一番最初の「淡々とし、かつ報われ無い作業が苦にならない才能」です。
ネットで求人が出ているウェブライターの仕事は、ものすごく単価が低いです。求人によっては、「時給に換算すると900~1000円ほどになります」と、なんてまあ親切に書いてくれている所もありますが、あれは嘘っぱちです(というか、多くの人が想像するような”時給”とは違います)。
一般的に言う時給は、「お客さんが来なかったり、仕事が楽だったりしたとしてもお給料が支払われる」ものです。コンビニのバイトで勤務中一人もお客さんが来なかったとしても、お金はもらえるはず。
ライターの仕事は仕事中気を抜くと、その瞬間に時給がどんどん下がります。ちょっとお茶を入れようか、と席を立ったら、経った分だけ一時間当たりの収入は減ることになってしまいます。
それに、実際にやってみると分かるのですが、初めてライターをやる人が収入モデルに書いてある様な「一時間で○文字書けるので、時給に換算すると~」みたいなペースで文章を作成するのは、多分無理です。一時間で書ける文字数はあなたが思っているよりも、圧倒的に少ないです。
また、ライティングの仕事は、締切さえ守れればいいのですが、「締切以外自分を縛ってくれるものがない」ということでもあります。
毎日お掃除が出来ない人とか(僕の事)、日記をつけても3日で飽きてしまう人とか(僕の事)、今日出来ることを明日に引き延ばしがちな人(僕の事)、学生時代毎日勉強する習慣が無かった人(僕)がライターをやると大変です。気を抜くとあっという間に締切直前、後24時間で4万文字書かなきゃいけない! なんて事態に直面することになります(実体験)。死ぬかと思った。
つまり薄利多売、一文字いくらのWEBライターに向いているのは、最低でも「誰に強制されなくても、時給の事をあまり考えずコツコツと文章を書くことが出来る人」ということになります。そうじゃない人がやると地獄です。
「自分はコツコツした作業好きだから、ちょっとやってみようかな」と言う人は、試してみるのもいいと思います。でも、多分思ったより収入は少なくなるでしょう。
その理由については、語りたいことが沢山ありすぎるので、明日のブログでご紹介しようと思います(とらぬ狸の皮算用をして何度も痛い目にあった)。
ここに書いてあるのは、僕一個人が体験したことなので、もしかしたら他のwebライターさんには当てはまらないことかもしれません。
「私はこんな風に仕事をしているよー」という方がいたら教えてください。傷をなめ合いましょう。