中世音楽に触れてみた――札幌で今年言った演奏会で一番良かった!
今週のお題「今年買ってよかったもの」〈2014年をふりかえる 2〉
正直、今年は食料と本以外ほとんどものは買っていません……。
一番役に立ったのが百均のマルチタップ(二口)ってどういうことだ。
その代わり、いろんな演奏会や演劇の公演を見てきました。今回はその中でも特にインパクトが出かかった西洋の中世音楽をご紹介。
中世音楽というと、クラシックっぽい印象がありますが、どちらかというと民族音楽っぽい雰囲気、。アイリッシュ音楽とか、ケルト音楽とか、そんなのが好きな人にはお薦めです。
11月の頭に、札幌中世音楽研究会さんが主宰する、「巡礼地の一夜」~中世スペイン音楽 モンセラートの朱い本全曲演奏~ という演奏会に行ってきました。
女性三声と、リコーダー、ビオラ・ダ・ガンバ、ハンマーダルシマーというあまり見かけない編成で、およそ一時間の内容。
アカペラあり、器楽ソロありの楽しいコンサートでした。
何が素晴らしいかって、まずはその響きの美しさ。
会場は教会だったのですが、歌や楽器の音がきらきらと響き渡って、包まれている様な、自分の精神だけ宇宙に放り出されてしまったような、不思議な体験をしました。
その一方で、荒削りの洗練されていない生命力みたいなものが感じられて、心が躍ります。クラシック音楽ほど退屈ではなく(個人的にはバッハとか好きなんですが……)、それでいて雑ではない。
海外の団体の演奏ですが、同じ曲目の動画を見つけたのではっておきます。
Llibre Vermell de Montserrat - Cantigas de Santa Maria - YouTube
中世音楽の演奏は、現代の音楽のようにきっちり楽譜が決められている訳ではなく、一本の旋律だけが決まっており、それに自由に伴奏やアレンジをつけていくんだとか。なんとなくジャズっぽいですね。
貼り付けたyoutubeの演奏と、僕が聞いてきた演奏も大分違います。同じ曲だとはなんとなく分かりますが。
札幌中世音楽研究会さんは毎月中世音楽のワークショップもやっているとのことです。
ホームページはまだ更新されていませんが、12月は13日の夕方にワークショップが開催されると聞きました。
このコンサートをきっかけに、いっぺんに中世音楽が好きになってしまいました。みんなやればいいと思うよ。
自由で、美しくて、楽しくて、堅苦しくない。
僕の「今年買って良かったもの」はこのコンサートのチケットです。